
「谷根千」とは、台東区から文京区にかけて隣接する谷中・根津・千駄木の3つの街の総称です。関東大震災や戦時中の空襲による被害を免れたことで古い町並みが残り、迷路のように入り組んだ路地や木造の長屋、歴史ある寺社が今も暮らしの中に溶け込んでいます。アクセスの良い都心にあり、海外から多くの観光客が訪れる人気エリアでありながら、大通りから一本入るだけで時間がゆっくり流れるような雰囲気に。谷根千ならではのグルメを味わい、古い建物を活かしたショップや喫茶店、ギャラリーなどをのんびり訪ねる「大人の東京さんぽ」にぴったりの街です。

イラスト:杉崎アチャ
それぞれに異なる個性を持つ谷中・根津・千駄木。まず「谷中」は、古くから多くの寺院が集まる寺町であり、人情味あふれる谷中銀座商店街も有名。ノスタルジックな路地の風景の中、近年では歴史ある建物をリノベーションしたカフェや工房が増え、古き良きものと新しい感性が心地よく融合しています。続いて「根津」は、社殿などが国の重要文化財に指定されている根津神社を中心に、静かで落ち着いた雰囲気が漂う街。そして「千駄木」は、かつて夏目漱石や森鷗外といった文豪が居を構えた街であり、文化的な屋敷街の面影を色濃く残しています。3つの街は徒歩で移動できる距離にあり、初めて訪れる人であっても、地図を片手にのんびり歩くだけで自然と見どころに辿り着けるはず。路地に迷い込んでしまっても、きっとそこで新たな発見があるでしょう。前編となる今回は、谷根千さんぽの玄関口とも言える「谷中」を紹介します。

昭和20年(1945年)頃に自然発生的に生まれた谷中銀座商店街。昔ながらの古き良き商店街の雰囲気が色濃く残されています。周辺には古民家カフェなど、落ち着いた過ごし方ができるスポットも多数。
谷根千さんぽのスタートは「谷中銀座商店街」から。全長約170mのアーケードには、精肉店や惣菜屋、猫グッズを扱う雑貨店などが軒を連ね、気になるお店を覗きつつぶらぶら歩くだけで楽しい気分に。地元の常連さんと店主が気さくに言葉を交わす様子も見られ、下町ならではの人情味を感じられます。
賑わう商店街を抜けたら、少し足を延ばして「谷中霊園」へ。都内有数の桜の名所としても知られるこの霊園は、澁澤榮一をはじめ多くの著名人が眠る歴史ある場所。重厚な佇まいの墓石が並ぶ並木道はとても静かで、木々が風に揺れる音に耳を澄ませながら歩いていると、都心にいることを忘れてしまいそう。観光地のイメージとはまた違った、大人だからこそ感じられる谷中の魅力に触れることができました。
夕暮れを待って、最後に訪れたのは「夕焼けだんだん」。谷中のシンボルであるこの階段の上に立つと、夕焼け空を背景に商店街を眼下に眺められます。再開発によって周辺の環境は変わりましたが、茜色に染まる下町情緒あふれる景観は健在です。
後編では、根津と千駄木を紹介します。大人のための谷根千さんぽ、次回もお楽しみに。

「特秀メロン果肉100%かき氷&搾りたてモンブラン」(イートイン2500円)。茨城県鉾田より直送される糖度16度以上の特秀メロンの果肉を贅沢に使用。作りたての栗アイス、渋皮クリーム、搾りたてモンブランと組み合わせ、暑い季節でもすっきりと味わえます。
行列が絶えない和栗専門店。茨城県笠間市いわま地区にある約2万坪もの広大な自社農園で、オーナー自ら栽培した和栗を使用しています。行列に並ぶ多くの人のお目当ては、イートインのみで提供される「モンブランデセル」。絞りたてをいただくからこそ味わえる、和栗本来の繊細な風味はまさに唯一無二です。令和8年(2026年)5月からスタートする季節限定メニュー「特秀メロン果肉100%かき氷&搾りたてモンブラン」もおすすめ。
<データ>
住所台東区谷中3-9-14
電話番号なし
営業時間11:00〜17:30(LO16:30)※材料がなくなり次第終了
定休日月曜(秋期は不定休)
※季節限定メニューの予約メールアドレス(来店希望日の2日前まで受付)
waguriya.tea@gmail.com

フロランタンは各220円。サクサクと軽い食感に焼き上げることで、「歯にくっつく」「堅い」というフロランタンの従来のイメージを覆し、ご年配の常連さんも多いそう。
フロランタンだけを扱う珍しい専門店。丁寧に手作りされたフロランタンは食べやすい一口サイズで、サクっとした食感とナッツの香ばしさが特徴的。定番フレーバーは「プレーン」「焼きリンゴ」「オランジェ」「黒糖キャラメル」「ココア&ヘーゼル」「アールグレイ」「そばの実&黒ごま」の7種類。夏の「夏塩」や秋の「かぼちゃ」など季節限定フレーバーも人気です。
<データ>
住所台東区谷中3-12-2
電話番号03-5834-8981
営業時間11:00~17:00 ※売り切れ次第終了
定休日不定休

「新生ひみつのいちごみるく」(1800円)。大人気のレギュラーメニューを令和7年(2025年)にリニューアル。蜜の量が従来の倍になり、より濃厚になった完熟いちごの果肉感と甘いみるくのバランスが絶品です。
かき氷ブームの火付け役として知られる有名店。日光の天然氷を手動式で削ったふわふわの氷と、水や既製品のシロップを一切使用しない完全果実蜜のフレッシュな味わいの虜になるファンが絶えません。日替わりや季節限定を含むと常時10〜15種類ほどの蜜が用意され、年間の総メニュー数はなんと300種類以上。訪れるたびに、その季節ごとに異なる旬のおいしさを楽しめます。
<データ>
住所台東区谷中3-11-18
電話番号03-3824-4132
営業時間平日9:00~18:00、土曜・日曜8:00~18:00※季節により変更あり。公式Xにて要確認
定休日月曜・火曜(夏季は無休)※公式Xにて要確認
公式X
※掲載したお店や施設の臨時休業および年末年始・ゴールデンウイーク・お盆休みは営業時間などが変更になる場合がございます。事前にご確認ください。
※掲載のイラストマップは縮尺や詳細な位置など、実際と異なる場合がございます。
※2026年5月12日現在の情報です。
▶︎次の記事は、谷根千さんぽコース(後編)は、5月26日公開予定です。
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